What’s アグー豚?
イベリコ豚・金華豚にも負けない、極上の豚が沖縄にいた。
幻の豚・アグーに出会った日。アグーの血を引くやんばる島豚。琉球在来豚アグーのお美味しさが、今、とっても評判になっています。
アグーは14世紀に、中国と琉球の進貢貿易の仲介役として琉球に移り住んだ久米三十六姓が、中国から持ってきた豚がルーツではないかと言われています。成長が遅い、産子数が少ないなど、極端に生産性がよくないことから、アグーは段々と飼育されなくなってきて、あわや絶滅寸前になっていました。何とかしなければと、アグーの種の保存を目指した、さまざまな人たちの努力の結果、アグーの血を引く優秀な豚が生まれました。どの豚もアグーの旨味成分を見事に残しつつ、西洋豚との交配でさらにパワーアップした、すばらしい「アグーの子たち」です。
アグー豚の歴史
アグーは、沖縄に昔からいる『在来種』と呼ばれる黒豚で、他の豚と比べると、ちょっと小柄で、愛嬌のある顔をしています。アグーは、今から約600年前に、中国から渡ってきたと言われています。琉球王朝時代に『牛、馬の肉は食べてはいけない』というお触れがあったため、沖縄でアグーは当たり前のように飼育され、食生活の中心をなし、親しまれてきたのです。
琉球王国時代から戦前まで、当たり前のように食されていたアグーですが、戦時中の食糧難や豚コレラ等により数が激減したのです。戦後、物資の乏しくなった沖縄を救う為、ハワイの沖縄県人会から白豚(赤みが多く、出産数の多さ・発育の早さにおいて、アグーより優っている)が送られてきたのです。
養豚農家は喜び白豚を飼育し始めたのです。その結果、沖縄の食糧事情も豊かになっていきました。 しかし・・・・・いつの間にか、アグーは沖縄から姿を消していったのです。
当時、名護博物館の館長・島袋さんが昔の畜産風景の館内提示を手掛ける事になり、アグーの現状を調べたところ、わずか県内に18頭しか残っていないことを知ったのです。『これは大変なことになっている!このままだと、沖縄の宝を絶やしてしまう!』と島袋さんは立ち上がり、県内の養豚業者にアグーの復活させるのを手伝ってくれと打診したのですが、ことごとく断われてしまいました。
『儲からない豚はいらん』・・・・・と。
確かに、アグーは発育速度が遅く、出産数が少ないので養豚業者は見向きもしませんでした。コストが倍以上かかり、さらに生育がとても難しいとのことで、簡単な豚を育てるのを選んだのです。
そんな中、島袋さんに共感した北部農林高校の一人の先生が協力してくれることになり、アグー復活計画が始まったのです。
種を増やす為、北部農林高校に集められ、生存しているアグーの殆ど血が近いもの同士で、親近交配退化が起こり奇形の状態で出生してしまう。「どうしてもうまくいかない。
このままだと絶えてしまう」と研究に研究を重ね、原種のみでの交配は難しいと判断し、他の種と交配させ、血を薄くして再びアグーの原種と掛け合わせていく『戻し交配』が行われたのです。
その結果1995年、在来豚アグーに限りなく近い黒い豚がこの世に蘇ったのです。これが、アグーが幻の豚と呼ばれるようになった所以です。
アグー豚の種類って?
アグーとして扱われている豚はブランド名と通称名が混同している背景もありますが種類については次の通りとなります。
琉球王朝時代より沖縄にいる純血在来種はカタカナで「アグー」と表記されます。
アグーと西洋種を交配して生まれたものはひらがなで「あぐー」と表記されます。体が小さく一度の出生数がが少ないアグーを体が大きく一度の出生数が多い西洋種と掛け合わせることで養豚家にとってもてがけやすく、沖縄から世界へ広がる豚にしていくという考えから「あぐー」ができました。
美味さの秘密
アグーの美味しさは極上の肉質にあります。アグーの肉は臭みがなく、アクも少ないのです。また肉の柔らかさはお口に入れるとける程です。脂身はしつこくなく、脂身に甘味があります。コレステロールは通常の豚肉の4分の1と言われ、コラーゲンもたっぷり♪お肌もぷるぷる!アグーの肉質はまさに極上です。
【アグーの美味しさの秘密】
アグーは発育速度がとても遅く、出生数がとても少ない希少な黒豚なのです。多く育てることもできますが、多く生育すると管理が行き届かなくなる可能性があるため、数を限定して育てるのです。生産者がしっかり接して、毎日面倒を見れる頭数だけに絞ることにより、美味しいアグーを育てることができるのです。
【美味しさのヒミツ】
あぐーの一番のとっておきの特徴は、やはり通常の豚の旨味にくらべて、あぐーの旨味成分はなんと!3倍!!旨味成分のグルタミン酸が約3倍あるのです(当社調べ)。またアミノ酸も通常の豚の倍以上含まれています。アグーの肉には甘味があり、コクがあるのが特徴です。脂身の甘みも最高で、
肉の甘旨味に関しては通常の豚肉とは比べ物にならない程です。生産者独自のこだわり餌を与え、『健康で環境にやさしい豚づくり』を心がけている自慢のあぐーブランド『やんばる島豚』です。
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